火傷の傷跡を残さないようにするためには

過去にできてしまった傷がいつまでも肌に残り続けるのは大きな精神面での負担になるものですが、特にひどい火傷を経験してしまうと長年に渡り跡が残ってしまうものです。

火傷は家庭内で起こる事故の中でも最も件数が多いと言われており、最初にどういった応急処置をとるかによって後の傷の残り具合も大きく変わってきてしまいます。

なぜ他の傷と比べて火傷が跡になりやすいかというと、強い熱が皮膚に触れてしまうことにより表面だけでなく奥にある粘膜までもが炎症を起こしてしまい、細胞が壊れたままになってしまうことが多いからです。

先に火傷の跡を残りにくくする方法から説明をしていくと、70℃以上の熱に触れたときにはすぐに冷水で冷やすようにしてください。
もし服の上から熱湯を浴びたというような場合には、無理に服を脱がせようとしなくてもよいのでとにかくキレイな水を使用して冷やすようにしましょう。

十分に冷える前に衣類を剥がそうとすると皮膚が剥がれてしまい、ますます傷が大きくなるので熱が落ち着くまでしばらくじっとして、皮膚表面がすぐに剥がれないようにすることが大切です。
冷やす時間はだいたい30分くらいで、あまりにも冷えすぎると今度はまた別の悪影響があるので熱がとまったらすみやかに冷水から離れます。

あとはできるだけ早めに皮膚科に行き、どういった状況で火傷をしたかということを説明をして手当を受けるようにしてください。

残ってしまった火傷も薬で治る

しかし火傷をするシチュエーションもさまざまなので、いつも常にすぐに対処をすることができるとは限りません。
子供の時についた火傷が大人になっても大きな跡になってしまい、肌を思い切って露出する衣類を着ることができないという悩みを持つ人も多いことでしょう。

そこで大人になってからの火傷の傷かくしに便利なのが「ヘパリン類似物質」が配合されたぬり薬です。
市販されている薬としては小林製薬株式会社の「アットノン」というものが代表的です。
アットノンはここ近年急激に注目度が高まっている薬品であり、本人でさえ半ばあきらめていたような傷跡が継続的に塗っていくことでキレイに治すことができます。

特に傷ができてから1~2年くらいの傷に絶大な効果を発揮する薬品となっており、ケロイド状に盛り上がってしまった火傷から赤茶色になってほかの肌とすっかり色が異なってしまっている部位までしばらくするとすっかり他と見分けがつかなくなります。

ヘパリン類似物質の特徴と副作用

ヘパリン類似物質を使用している同じような薬品としては、シオノケミカルの「セレロイズ」や、ゼリア新薬の「ヘパリンZ」などといったものがあります。
いずれも皮膚の薬として販売されており、抗炎症血行促進と皮膚保湿に強い効果があるのが特徴です。

ヘパリン類似物質が皮膚につくと、皮膚内部に水分を保持しやすくなり内部で起こっている炎症を抑えることができるようになります。
傷跡が残っている皮膚部分というのは表皮の奥で治らない炎症がずっと残る形になるので、それを改善することで見た目にもわからないような色にまで戻すことができます。

一方で副作用はというと、体質によってはかゆみや発赤、発疹といったものが起こる過敏症の症状になることがあります。
基本的には誰でも使用できるのですが、出血性血液疾患である血友病の患者さんなどは使用をしてはいけません。